軽くなるシリーズを取付されたお客様で、効果があまり実感出来ない、またトラブルシューティングのお手伝いが出来たらと思い、軽くなるシリーズでお困りのお客様向けのご内容となっております。

動画にてジェイドを使用し解説させて頂いているものもございますので、そちらも合わせてご覧頂けたらと思います。

・前編

・後編

 

本編は

・スロットル編

・クラッチ編

なっておりますのでお客様に合わせた記事をご覧頂けましたら幸いです。

 

 

まず初めに軽くなるシリーズ製品は純正比で軽くなるように設計・開発された商品となります。

※あくまで純正比で軽くなるように設計開発された商品となりますので、既に社外品のクラッチホルダーやスロットルを使用されている場合は効果を余り実感出来ない場合があります。

 

・軽スロSP中空スロットル化により接地面積を減らし摩擦抵抗軽減やタイコ部分の形状など拘った設計

 

・Xワイヤーインナーワイヤーが滑らかに動くように材質に拘り、100%ステンレス製のインナーワイヤーを使用し滑らかに動くように

設計され、また純正ワイヤーに多い、スロットルボックスから直ぐに車体に引き込む形状では無く、CBX系の純正ワイヤーのようにストレートにすることで抵抗を軽減しております。

 

・Xホルダー上記商品の性能を100%引き出す為、軽スロSPに合わせた専用設計によりスロットルのガタツキを

最小限に抑え、またメンテナンスのしやすさ、ドレスアップ感を高める商品となっております。


・軽ッチSP➡レバーの形状は力の入りやすいパワーレバーを採用し、力点や支点を元に出来るだけ軽くなるよう設計されたクラッチホルダーSETとなります。

・軽ッチpro➡レバーの形状は長時間使用しても指が痛くならないよう純正形状を採用しつつ、幅広い車両に対応出来る範囲のレバー比・力点や支点を元に出来るだけ軽くなるよう設計されたクラッチホルダーSETとなります。

 

・Xクラッチワイヤー➡Xワイヤー同様にインナーワイヤーが滑らかに動くように材質に拘り、100%ステンレス製のインナーワイヤーを使用し滑らかに動くように

設計され、また純正ワイヤーに多い、クラッチホルダーから直ぐに車体に引き込む形状では無く、ストレートにすることで抵抗を軽減しております。

 


 

◆スロットル編◆①軽くならないという方向け

スロットルの重さに関連する箇所は スロットルでワイヤーを引き、キャブレターのバタフライを開閉するという簡素な構造となり、

・スロットル・ワイヤー・キャブレターの3点だけとなります。

要所別に解説しておりますので以下の事項をお読み頂けたらと思います。

 

①スロットルがハンドルの隙間に引っかかりなどがあり抵抗がある。

◆確認方法◆➡ワイヤーをスロットルから外して頂き、 スロットル単体で回した際に引っかかりが無く、クルクル回る場合は大丈夫です。

・引っ掛かりが無い時の回り方参考

 

・引っ掛かりがある時の回り方参考

◇動きが悪い場合の対応策◇

・スロットルとハンドルの間に十分な注油を行う。

・22.2φのハンドル用でスロットルは精密に作られているので、22.2φ以上の径のあるハンドルであればの22.2φのハンドルに交換、

もしくはスロットル接地面部分のみ塗装を剥がすなどしてサイズを整える。

・ハンドルがわずかに湾曲していて、スロットルと干渉し、動きが悪いケースも御座いますので、そちらの確認。

 

②スロットルの回りに問題が無い場合は次にワイヤーの確認となり、新品、新品でない場合のいずれの場合であってもワイヤーの注油は行って下さい。

またワイヤリング(ワイヤーの取り回しの確認)も重要となります。

◆確認方法◆➡スロットル側はバラさず、キャブレターからワイヤーを外して頂き、スロットルを回した際に 抵抗があるかどうかで確認出来ます。

抵抗がない場合はワイヤリングはOKです。

 

◇抵抗がある場合の対応策◇

ワイヤーの取り回しを大きく取ってみたり、純正規定の取り回し以外など色々と試して頂き、

一番抵抗がかからない位置で取り回しを行って下さい。

 

キャブレターのバタフライ開閉の重さ スロットル、ワイヤーで殆ど抵抗が無い状態にも関わらず、

スロットルが軽く無いようでしたら 残りはキャブレターのバタフライ開閉の動きが鈍くなっている事が抵抗の原因となります。

 

バタフライは複数の気筒数がある車両は基本的にリンクにより可動しております。

可動部であるリンクのサビや汚れで動きが悪くなる場合もあります。

 

 

 

 

又、リターンスプリング自体が腐食し、可動の際にサビや汚れが抵抗となり重くなっている場合がありますので、

清掃や注油(リンク部にシールがある車両もございますのでシリコンスプレーなどシールを傷めないものを推奨)を行って下さい。 リンク接続部はシールが用いられている車両もあり、

シールの劣化で抵抗となっている場合もありますのでその際はシールも交換をオススメします。

 

以上3箇所がスロットルの軽さに関わる主な内容となっておりますのでご参考にして頂けましたら幸いです。

 


◆スロットル編◆②取付出来ない、ちゃんと作動しないなど方向け

 

 よくある事例を元に画像を参考にして頂きながらご説明して頂きたいと思います。

 

①Xホルダーの中に軽スロが入らない、取付出来ない、又は入ったが回らない編A

 

 

タイコを引っ掛ける部分を本来であれば画像のようにストッパーの上に来るようにインストールしますが、よくある事例として

タイコの引っ掛ける部分を中に入れてしまう事例です。

スロットル、Xホルダーの破損に繋がりますので必ず画像のような形で取付を行って下さい。

 

②Xホルダーの中に軽スロが入らない、取付出来ない、又は入ったが回らない編B

 

次に多いのがハンドル側の問題で取付及び動作に支障をきたす場合です。

 

 

Xホルダーは精巧に作られている為、22.2φより大きいハンドル等では取付や動作に支障をきたす恐れがあります。

 

 

 22.4φ程のハンドルに取付を行った場合はまず軽スロが入らない可能性が出てきます、入ったとしても下記のようになります。

 

 

仮組み時点で斜めになった状態でボルトの締め込みは雌ネジの損傷、隙間をあけて並行にする事で締め込みは出来ますが、

ハンドルサイズが合わない状態での取付は歪みなどが発生し削れるような回り方、回らないなどの弊害が出てきます。

 

 

必ず仮組みの時点で取付け面が平行にならないようでしたら上記のように塗装面を剥がす、削るなどして

出来るだけ22.2φに近付けた上で取付を行って下さい。

 基本的な取り付け方として下記の画像も合わせてご覧下さい。

 

 

 

 

 

かなり多いお問い合わせですので、上記を元に確認をして頂けましたら幸いです。

 


 

 

◆クラッチ編◆

 

①取り付けたものの重さが変わらない、重くなった

・交換後に取り付ける前と変わらない、寧ろ重くなったという場合はクラッチワイヤーの取り回しの問題が殆どの場合が多いです。

ワイヤリングも大事ですが最初に注油も行って下さい。

純正と同じワイヤリングですと無理がかかって反って重くなるという事がありますので重くなった方、重さが変わらなかった方は純正と違う取り回しを行って頂き大きく弧を描くような形でワイヤリングを行って下さい。

 

②軽ッチSPの取付をしたらクラッチミートが近くなった、又はクラッチが切れないorクラッチが滑る

・車種やクラッチの状態でも変わってきますが、クラッチをリフレッシュした後などはクラッチミートの位置を許容限界まで調整を行ってもかなりクラッチミートの位置はどうしても近くなってしまう傾向にございます。

(レバーの形状がノーマル状態よりも内側に入る為、感覚的にも近くなります。)


つきましては、クラッチ周りをリフレッシュした車両などはクラッチ板を使用して減っていくに伴い、徐々にクラッチミートの位置は遠くなってはいきますが、現状でどうしても指を放しきったあたりで繋がるようにしたいということでしたら、
方法としましては少し荒技にはなりますがクラッチのアーム部分(スプラインに差し込まれているタイコを引っ掛ける部分)を外に向いて差込み直し、擬似的にワザとクラッチを軽く握っている状態にもっていくことでクラッチミート位置を遠くにする事は出来ます。(クラッチアームの位置を変えられる車両のみ)


但し、アームがノーマル位置に比べクラッチが離れる方に位置をズラす事になるので通常の位置より早めにクラッチが滑りやすくなったり、クラッチの寿命が縮まったりする恐れがありますので非推奨では御座いますがそのような方法もあります。

 

したがって上記のようにクラッチミートが近く感じるが為に、クラッチミートの位置を離す(クラッチ板が開く)方に調整をし、クラッチ板が滑ってしまったり、クラッチが切りにくくなったらという連鎖に陥ってしまいますので、

基本的にはレバー形状やレバー比の関係でクラッチミートの位置はかなり手前になるという認識をして頂けましたら幸いです。